周年イベントとは?目的や最近の傾向、実施の流れ、事例も紹介

周年イベントとは?目的や最近の傾向、実施の流れ、事例も紹介

マーケティング・販促

周年イベントは、企業の過去と未来をつなぐ節目であると同時に、自社の歴史を振り返り未来へのビジョンを内外に示す、ブランディングのチャンスでもあります。そんな周年イベントのスタイルや手法は、コロナ禍の影響を受けて今まさに進化中です。本記事では、周年イベントの目的や最近の傾向、実施の流れ、事例などを紹介します。

周年eBook

周年イベントとは

周年イベントとは、企業や組織の創業、ブランド、商品などの発売から節目となる一定の期間が経過したことを祝う行事です。5年ごと、10年ごとの実施が多いのですが、何年を節目にするかには決まりはありません。

関係者を招く祝賀パーティーや懇親会、新商品発表会、表彰式、社員旅行といったもののほか、〇周年記念と銘打って一般向けのイベントを開催するケースもあります。

周年イベントの目的

周年イベントを行う目的は、社外向けと社内向けの2つに分けられます。

社外に向けた目的

社外に向けた周年イベントの大きな目的は、強みや将来性といった企業のブランド価値を外部に発信するアウターブランディングです。

その対象は、顧客(見込み客含む)・取引先などのターゲット層、パートナー企業、株主などですが、地域のコミュニティや地元の住民を含む場合もあります。

具体的な目的としては次のようなものが挙げられます。

  • これまでの愛顧や支持に感謝の気持ちを伝える
  • 企業理念、ミッションやビジョンを発信し、成長や将来性をアピールする
  • 対象との関係性を強化する
  • 新商品や新サービス、新規事業の発表やプロモーションの場とするほか、既存ブランドを刷新するリブランディングの好機にもなります。
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アウターブランディング、リブラディングについての詳しい解説は下記でご覧いただけます。

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社内に向けた目的

社内向けの周年イベントの対象は主に従業員や関係者ですが、家族を含む場合もあります。社内において自社のブランド価値を高め、浸透させるインナーブランディングが大きな目的です。

具体的には以下のような目的を持って実施します。

  • 企業を支えてくれていることへの感謝の気持ちを伝える
  • 創業当時の志や歴史を振り返り、企業理念やミッションへの理解を深める
  • 未来に向けたビジョン、今後の事業目標などを共有する
  • 帰属意識やモチベーションを高める
  • コミュニケーションを活性化し、風通しを良くする
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インナーブランディングについての詳しい解説は下記でご覧いただけます。

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周年イベントの最近の傾向

以前は単なる祝賀行事と位置付けられていた周年イベントですが、近年では、自社のメッセージを内外に伝える好機ととらえ、ブランディング戦略の一環として取り組む企業が増えています。

一方、2019年末に始まったコロナ禍により、2020年前半には多くの周年イベントが中止や延期になりました。これを受けて、周年イベントのスタイルや開催方法は大きな変化を遂げました。

オンラインへの移行が加速

2020年後半以降、多くの周年イベントが対面からオンラインに移行しました。こうしたイベントでは、単にトップメッセージを配信するだけでなく、映像や音楽によって盛り上げる工夫や、オンラインならではの双方向性、参加性を生かした演出が取り入れられています。

遠隔地で働く従業員もオンラインであれば気軽に参加できるといったメリットもあります。

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リアルとオンラインのハイブリッドイベントも増加

ただし、リアルによるコミュニケーションには、オンラインでは代替できない部分もあります。そこで、リアルとオンラインの強みを組み合わせたハイブリッド型のイベントも増えています。

例えば、全社的な式典はオンラインで行い、部署ごとにリアルなコミュニケーションの場を設けるといった取り組みが行われています。

リアルイベントでは感染対策が必要

リアルイベントにおける感染対策も、コロナ禍以降の変化のひとつとして挙げられます。

ウィズコロナの状況が少しずつ浸透してはいますが、手指や周辺の消毒、マスクの着用、会場の換気といった基本的な感染対策は必須です。これらの対策は、その時点で適用される自治体や各団体のイベント運営に関するガイドラインに基づいて検討します。

周年イベントの実施の流れ

次に、リアルで行う周年イベントの一般的な流れを簡単に紹介します。

  • プロジェクトチームの設置
  • 目的、テーマ、対象の設定
  • 予算、スケジュール、会場、企画内容の決定
  • イベントの準備(イベント告知と出欠確認、資料や動画などの制作、会場設計や人員配置、進行表の作成など)
  • イベントの実施(備品搬入、会場設営、リハーサル、イベント本番、撤収など)

オンラインイベントについての流れについては下記をご覧ください。

 オンラインイベントとは? 成功させるポイント、開催の流れや事例も紹介

周年イベントを成功させるポイント

周年イベントを成功させるために留意すべきポイントを紹介します。

目的と対象を明確にする

特に重要なのは、誰に向けて、何のために行う周年イベントなのか、どんな効果を得たいのかをはっきり決めることです。具体的な企画は、そこから考えていきましょう。

対象と目的が明確になれば、社外のお客様を招くパーティーなのか、社員向けの表彰式や旅行なのかというように、イベントの内容や手法を具体的に絞ることができます。

全社が一丸となる仕掛けを盛り込む

周年イベントをインナーブランディングのチャンスにするには、従業員全員が自分ごととして関心を持ち、参加したくなる仕掛けが必要です。

具体的には、アンケートを行って意見やアイデアを広く集める、周年ロゴやキャッチフレーズを募集する、イベントの上映資料に従業員を大勢登場させるといった方法があります。

動きやすいプロジェクトチームをつくる

プロジェクトチームは、メンバーが動きやすく、現場の声を企画や運営に反映できる、風通しの良い組織を目指しましょう。

メンバーは、自分の業務を行いながら周年イベントに携わることが多いため、負担が重くなりすぎないよう配慮が必要です。役割分担をはっきりさせ、責任の所在を明確にすることも大切です。

また、役員クラスが1人プロジェクトチームにいると、経営陣とコミュニケーションが取りやすくなり、企画が進んだ段階でストップがかかるような事態を防げます。

社内だけではイベントのノウハウが足りない場合は、外部サービスの活用も視野に入れましょう。

周年イベントの成功事例

最後に、独自性のある周年イベントを開催したコロナ禍以降の事例を3件紹介します。

命の尊さを伝えるイベントでコロナ禍の社会にエール[あいおいニッセイ同和損保]

あいおいニッセイ同和損保では10周年記念事業として、2020年にオンラインイベント「外交官 杉原千畝 命のビザ」を開催しました。

ナチス政権下で迫害されていた人々のために多くのビザを発給した外交官、杉原千畝の姿を通じて、命の尊さや信念を貫く勇気を伝え、コロナ禍の社会にエールを送りたいという願いから、オリジナル映像の上映、講演、パネルディスカッションなどが行われました。

当初はリアルでの開催を予定していましたが、コロナ禍によりオンラインに変更。オンラインにしたことで、グローバル展開(多言語化)が可能となり、より幅広い層に見てもらうことができたそうです。

このイベントは、「安心と安全を提供し、活力ある社会の発展と地球の健やかな未来を支える」という同社の経営理念に沿った企画として、高い評価を得ました。

約700人の社員がオンラインでギネスに挑戦[NTTデータNJK]

IT企業の株式会社NTTデータNJKでは、社員がひとつになることを目指した50周年記念イベントを「ONLINE One FES」と名付けて2020年に開催。社員一人ひとりが主役になり、一体感を醸成する企画として、「オンライン ギネス世界記録™」に挑戦しました。

社員約700人がオンラインで参加し、1時間で「Oneを表現するポーズ(指を1本上に突き上げる)をする人」の写真投稿数で世界一を達成。自分たちが「One Team」であることを確認でき、企業風土の改善にもつながった、インナーブランディングの成功例です。

原点を振り返るイベントにより自社の企業価値を再認識[カケハシ]

薬局向けにサービスの開発・提供を行う株式会社カケハシは、2021年に5周年を迎え、「原点回帰」をテーマに100人を超える社員が参加する記念イベントをオンラインで実施しました。

当日は社員のアイデアで作ったロゴ入りの弁当が届けられ、各社員が「カケハシで実現したい夢」を書いたスライドを背景に、みんなで乾杯。創業メンバーや顧客の声をテキストや音声、動画などで紹介しました。

社員からは「自社の社会的な価値を再認識できた」という声が寄せられ、成果が実感できたイベントとなりました。

周年イベントは企業価値を高める好機。自社らしいイベントを実施しよう

周年イベントは内外に感謝を伝えると同時に、未来へのビジョンを示して企業価値を高める好機です。コロナ禍は周年イベントにも影響を与えましたが、オンラインイベントやハイブリッド方式の長所を生かしたアイデアが、新たな成果を生む事例も増えています。目的と対象、今できることを見極めて、自社ならではの周年イベントを実施しましょう。

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ブランディング実践のポイント

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