TOTO出版様『ちのかたち』ほか 造本装幀コンクール入賞作品(2019年)

TOTO出版様『ちのかたち』ほか 造本装幀コンクール入賞作品(2019年)

受賞作品

第53回造本装幀コンクール展入賞作品(2019年)

経済産業大臣賞
日本書籍出版協会理事長賞:生活実用書・文庫・新書・双書・その他部門

TOTO出版様『ちのかたち 建築的思考のプロトタイプとその応用』

「手触り」がとても印象的な本です。帯とカバーでは、なめし皮を使ったような、しっとりとした感触を味わうことができます。
また、擦れや傷がつきにくい表面加工、ページの開きがよく、堅牢性に富んだ製本方式など、実用性も考慮した仕様になっています。
本文には10種類の用紙を使用しているため、小口側から見たカラーリングもきれいで、デザイン性にも優れています。

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日本書籍出版協会理事長賞:児童書・絵本部門

株式会社福音館書店様『Michi(みち)』

「すべての道はつながっている」というコンセプトを考慮し、本を開いたときに左右のページの境目で絵柄が途切れないように、「合紙製本」という方式を採用しました。
文字のない絵本、かつ、前後どちらからでも読める絵本にするために、奥付は表2と表3に配置して、カバーで隠れるようにしました。
製版・印刷工程では、プリンティングディレクターを起用し、原画に忠実に色の再現をしています。

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※作者のjunaida(ジュナイダ)さんとデザイン担当のハル・ユデルさんに、この絵本の誕生秘話をインタビューした記事はこちらでご確認いただけます。
図書印刷が絵本を応援するコラム「絵本っていいね!」Vol.7 『Michi』

 

日本印刷産業連合会会長賞

株式会社EDITHON様『編集手本』

株式会社EDITHON様と図書印刷の共同開発による「手本折」第1号の作品です。(実用新案登録第3219399号
「手本折」は、1枚の大きな紙に切り込みを入れて、蛇腹に折ることで本のかたちにする新しい折加工です。糊も針金も使用していないため、ページをいろいろなパターンに展開できます。

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※「手本折」にご興味をお持ちの方は、ぜひこちらのページでご確認ください。
『手本折』 ~本の「手堅さ」と折の「手軽さ」を兼ねそなえた、新しい紙のカタチ~

 

読書推進運動協議会賞

株式会社美術出版社様『山梨ワイン探索 23組の生産者を訪ねて』

カバーを本体から外して上下の折り返しを開くと、山梨県内に点在するワイナリーの場所が表記されたB3判大のマップになっていて、さらに裏面は、富士山をバックにしたワイン畑のポスターになっています。
本を片手に山梨のワイナリーを訪問してもらいたいという著者の思いを凝縮したコンパクトな形状、ページ数、掲載内容など、こだわりの仕様になっています。

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