社史をつくる意義とは?社史の目的とメリット、ユニークな活用事例も紹介

社史をつくる意義とは?社史の目的とメリット、ユニークな活用事例も紹介

コミュニケーション

近年、大企業だけでなく中小企業やベンチャー企業においても社史を編さんするプロジェクトが増加しています。社史の制作は、社員のエンゲージメントを醸成するだけでなく、企業のブランド価値向上などの効果もあります。この記事では、社史をつくる目的やメリット、魅力的な社史の事例や社史をつくる際のポイントを紹介します。

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社史とは何か?つくる目的は?

社史は、これまでの自社の歩みを残す貴重な媒体です。企業が発行する資料には会社案内や商品カタログ、社内報、記念誌、周年誌など現在および一定期間の情報を残すものはありますが、創業から現在までの、時代ごとの商品、社屋の変遷や当時の社内の様子などを、時系列に記載しているのは社史だけです。

社員は自社の社史を読むと、どのような創業者がどのような思いで立ち上げたのか、多くのOB・OGが時代の波にもまれながらどのような努力をしてきたかなどを知ることができます。また、その企業の商品のファンである消費者や、ともにビジネスを行ってきた取引会社にとっても、自分が関わっていた商品が社史に残ることはうれしいものです。

社史をつくる主な目的のひとつは、従業員、顧客、取引先など長く自社を支えてくれた人たちとの信頼関係を深めることだと言えるでしょう。もちろん、企業によって力の入れどころはさまざまですが、一般に企業が社史をつくる主な目的は以下の通りです。

社史をつくる目的

  • 社員の企業に対する理解促進、エンゲージメント醸成
  • 顧客・取引先とのリレーションシップ向上
  • 貴重な資料、写真などの半永久的な保存
  • 企業としてのアイデンティティの証明

社史をつくるメリットは何か?

社史の読者のほとんどは社員ではありますが、対外的な広報活動や採用活動などのビジネスシーンでも使用可能です。近年は、社史を本としてまとめるだけでなくWEB上で公開しているケースもあります。また、書店で販売するケースもあります。

昔よりも多くの人に社史を読んでもらえる環境が整っているため、社史は活用次第ではブランディングツールとしてもかなり有効です。社史制作のために社内プロジェクトを立ち上げることで、若手社員のモチベーション向上を期待することもできます。

メリット

  • 企業のブランディング向上
  • 社史プロジェクトをスタートすることにより社員のモチベーションを向上
  • 採用ツールとして応募者に企業文化の理解を促進
  • 取引先に対する広報ツールとして有効活用が可能

魅力的な社史の事例、社史プロジェクトを紹介

近年はさまざまなスタイルの魅力的な社史が存在します。雑誌風、漫画風など読みやすさを意識したものもあれば、クラシックで重厚な雰囲気の社史もいまだ人気です。近年の社史の事例をいくつか紹介します。

日清食品株式会社:漫画社史

日清食品が創業60周年を記念して漫画社史「日清食品六十年史 SAMURAI NOODLES」を作成しました。創業者の安藤百福さんが侍に扮しており、社史とはいえドキュメンタリーでなくフィクションの部分も盛り込んで、劇画タッチに仕上げています。漫画という媒体の特徴を理解し、面白い社史にすることで、多くの消費者にPRしています。

株式会社ジャパネットホールディングス:社内向け・社外向け2種類の社史

株式会社ジャパネットホールディングスは2016年の創業30周年に関連し、さまざまな周年イベントを手掛け、その一環として30周年記念社史の制作も行っています。おなじみの髙田明前社長の退任・企業理念と企業ロゴの一新、ホールディングス体制の強化など大きな変革の時期ではありましたが、社外向け・社内向け2種類の社史を制作することで、幅広いステークホルダーに企業のメッセージを過不足なく伝えることに成功しています。

シダックス株式会社:書籍としても発刊

創業者の志太勤氏の生い立ちから、創業、会社設立、これまでのチャレンジの歴史がまとめられています。ビジネスノンフィクションスタイルで読みやすくまとめた社史ですが、資料ページも豊富です。社史を書店の流通ルートに乗せたことで認知度の向上にもつながっています。書籍になることでよりブランディング効果が高まります。

スカイコート株式会社:創立50周年記念プロジェクト「D-color」

不動産業のスカイコートは50周年を記念し「社史に残せる建物を創るプロジェクト」をスタートしています。社史に残る、つまり企業の歴史に残る仕事をするというコンセプトで、社員のモチベーションを高めるとともに、発足時からYouTubeやTwitterなどでプロジェクトを告知しており、企業の認知度向上にもつながっています。

 

社史を制作する際の手順とポイント

社史を作成する際のステップ、留意点を紹介します。近年はさまざまなスタイルの社史があります。社史は多くの場合、読者が社員であるため、歴史を大切にしつつも表現方法については担当者やプロジェクトメンバーの意見を積極的に取り入れ、いまの世代に伝わる社史作りを目指すことがポイントだと言えます。また、会社の歴史という多くの情報を取り扱うため、スケジュールには余裕を持つことが大切です。

社史制作の手順

  1. 社史制作メンバーの決定
  2. 基本コンセプトの決定
  3. コンペ等による社史制作会社の決定
  4. 基本方針に基づく資料収集
  5. 制作、校正・校閲
  6. 完成→配布

まとめ

社史は、会社の貴重な資料を残すことができる媒体であり、これまで企業に関係した多くの方々の歩みを読者と共有できる非常に価値のある制作物です。社員が自社のこれまでの社会的貢献の歴史や企業に脈々と伝わる精神を知ることは、エンゲージメント醸成に効果的だと言えるでしょう。また、社史は採用ツールや広報ツールとしても有効活用が可能であり、ブランディングの向上にも役立ちます。

 

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