いつでも、どこでも学習ができる!スマホやタブレットを使った「モバイルラーニング」のメリットとデメリットは?
コミュニケーション
以前は、基本的にeラーニングはパソコンで行われていました。しかし現在は、スマートフォンやタブレットなどモバイル端末を使って「いつでも、どこでも自分の好きな場所、時間、内容を選んで学習したい」というニーズが高まっています。
今後は、eラーニングにおいても仕事の合間や通勤途中に気軽に学習ができる「モバイルラーニング」がさらに不可欠になっていくでしょう。
そこで今回は、eラーニングの学習方法が変化している背景と、スマートフォンやタブレットでeラーニングを学習するメリットとデメリットを解説します。
- 目次
- 1.変化するeラーニングの学習方法
- 1-1.スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末は日本で定着
- 1-2.企業でのモバイル端末の利用も増加傾向
- 2.モバイルラーニングの5つのメリット
- 2-1.1. 場所を限定せずどこでも学習できる
- 2-2.2. 起動が速くすぐに学習を始めることができる
- 2-3.3. 重量が軽く、スペースが少なくて済む
- 2-4.4. パソコンよりスマホやタブレットの操作を得意とする層にもアプローチができる
- 2-5.5. タブレットでは、適度な画面サイズで長時間使用が可能
- 3.モバイルラーニング5つのデメリット
- 3-1.1. 画面サイズが小さい
- 3-2.2. 仕事とプライベートの線引きが難しい
- 3-3.3. 歩きスマホ問題
- 3-4.4. 通信費の支払い
- 3-5.5. セキュリティー面での懸念
- 4.まとめ
変化するeラーニングの学習方法
スマートフォンやタブレットといったモバイル端末での eラーニングの需要が高まっている背景には、スマートフォンやタブレットが日本で定着し、企業でもモバイル端末の導入が増加しているという点があります。
スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末は日本で定着
日本でもスマートフォンやタブレットはすっかり定着しました。
ICT総研の「2016年度 スマートデバイス市場動向調査」によれば、2019年には国内に流通するスマートフォンやタブレットは4000万台に達するという予測もされており、今なお少しずつ需要を伸ばしています。タブレットの出荷台数もパソコンの出荷台数に匹敵しています。
企業でのモバイル端末の利用も増加傾向
モバイル性に優れていて、便利なアプリケーションも多く利用できるスマートフォンやタブレットを業務で利用する企業も増えてきています。社外でもインターネットに接続できることも企業にとっては魅力的です。
今の段階ではモバイルデバイスを導入していなくても、導入を検討している企業も多く、今後導入する企業は増えていくと予想されます。
モバイルラーニングの5つのメリット
スマートフォンやタブレットを使ったeラーニング「モバイルラーニング」のメリットはどんな点でしょうか。以下で見ていきましょう。
1. 場所を限定せずどこでも学習できる
モバイルラーニングのメリットのひとつは、個人の生活スタイルに合わせて、自分の都合の良い時間に場所を問わず学習できるという点です。
営業パーソンのような外出が多い方でも、電車での移動中や次の打ち合わせまでの待ち時間などの隙間時間に学習することができます。
2. 起動が速くすぐに学習を始めることができる
パソコンと比べ立ち上げるまでに時間がかからないため、思いついたとき、気が変わらないうちに学習を始めることができます。
空き時間が短くても気軽に起動することができるので、学習の継続につながります。
3. 重量が軽く、スペースが少なくて済む
打ち合わせにパソコンが必要ないときに、eラーニングのためだけに、重くてかばんのスペースの大半を占めるパソコンを持ち歩くことは大変です。
その点、モバイル端末は携帯性が高く、また通常持ち歩くことが多いので、学習者の負担になりません。
4. パソコンよりスマホやタブレットの操作を得意とする層にもアプローチができる
「パソコンは得意じゃない」「パソコンよりスマホやタブレットの方をよく使用する」といった若年層にもアプローチが可能です。
5. タブレットでは、適度な画面サイズで長時間使用が可能
タブレットは、パソコンほどではありませんがスマホより画面サイズが大きく、目に負担がかかりにくい点がポイントです。
また、大容量のバッテリーが搭載されているため、比較的長時間使用することができるので、外出時の空き時間などにカフェでコーヒーを飲みながらゆっくり学習することもできます。
モバイルラーニング5つのデメリット
一方、モバイルラーニングにはパソコンに比べてデメリットもあります。以下に紹介しましょう。
1. 画面サイズが小さい
パソコンと比べると、モバイル端末は画面が小さいと感じてしまうことが難点です。なかには、小さい画面での学習を不便と思う方もいるでしょう。
2. 仕事とプライベートの線引きが難しい
時間や場所にとらわれず、気軽に学習できるという点がモバイルラーニングの魅力である一方、仕事とプライベートの線引きが難しいことがデメリットと言えます。
業務時間外の通勤中といったときの学習を働いた時間と見なすかという点が悩ましいところです。
3. 歩きスマホ問題
どこでも気軽に学習ができるため、学習者が歩きながら学習してしまう可能性もあります。あらかじめ企業内で使用ルールを作っておくことが必要です。
4. 通信費の支払い
会社から支給されたモバイル端末を使用する場合は問題ありませんが、個人の端末を使用する場合は通信料の支払いを誰が負担するか取り決めをしておかねばなりません。
5. セキュリティー面での懸念
時間や場所を限定せずに学習ができるということは、情報セキュリティー面が気がかりです。
また、コンプライアンス面での統制も必要です。
まとめ
モバイルラーニングにはパソコンと比べてメリットもたくさんありますが、デメリットももちろんあります。メリットをうまく活用しましょう。
また、デメリットを正しく理解した上で、あらかじめ対策を考え、効果的にモバイルラーニングを活用していくことが重要です。
参考: