モチベーションを上げる!社内コミュニケーション活性化事例

人事・総務

社内コミュニケーションが大切であるという話に異論を唱える人はいないでしょう。
社員一人ひとりのコミュニケーションが取れていれば、チーム内の連絡や、ほかの部署との情報共有がスムーズになり生産性が向上します。
また、信頼できる同僚がいる職場の方が誰にとっても居心地のよいものです。
そして、社内コミュニケーションの重要な目的は、社員に「この組織のために頑張ろう」という気持ちになってもらうこと。
国内外の事例をもとに、モチベーションが上がるコミュニケーションについて考えてみましょう。

多様な社員が猫でつながる、米MicrosoftのMcats

Microsoft社には、10年以上も続くCats of Microsoft(通称Mcats)という猫好き社員のグループがあります。
現役社員と元社員を合わせたメンバーは3000人にもなるとか。グループ内の掲示板では、社員の出身地や勤務地、所属部署を超えて、猫の飼い主ならではの喜びや悲しみが共有されています。
その活動は、オンラインだけにとどまりません。猫の里親探しが必要なときや、飼い主が病気や仕事の都合で猫の世話ができないときにも、ネットワークを駆使してメンバー同士が支え合っているそうです。
ほかにも、とっておきの猫画像を集めたカレンダーを製作販売して売り上げを猫の保護施設に寄付したり、イベントに参加したりと活動の幅を広げています。
社内コミュニケーションの例としては、とてもユニークなものですが、世界中で働く多国籍の社員達が猫を通じて団結し友情を深めています。

考察:

Mcatsの良いところは、自発的なグループであるところでしょう。
社員のチャレンジを企業がサポートする活動が、社員を中心とした理想的な社内コミュニケーションの場となっています。

Googleの企業文化に見る社内コミュニケーション

Forbesに、13 Reasons Google Deserves Its 'Best Company Culture' Award(Googleが『最高の会社文化』賞に値する13の理由)という記事が掲載されました。
記事の中では、IT業界で活躍するGoogleの元社員がGoogleの企業文化の良いところについて話しています。
Googleといえば、いつでも無料の食事が用意されていることや無料のマッサージなど、手厚い社内サービスが注目されますが、回答者の多くは社員特典だけではない魅力があると答えています。いくつかご紹介しましょう。

Googleの魅力1:専門知識を持つ人にアクセスしやすい

「Googleでは、あらゆる技術分野で専門知識を持つ人に即座にアクセスすることができます。
厳しい採用プロセスを通して選ばれるGoogle社員は、大多数の人が聡明で能力があるだけでなく、親切で謙虚さも併せ持っています」

考察:

あらゆる技術分野で専門知識を持つ人に即座にアクセスできることが魅力だと語るのはMBAのインターンシップ生としてGoogleで働いた経験を持つ人です。
自分の専門分野の技能を高めたいと思って入社した人ならば、これは大切な要素でしょう。
Googleに限らず、誰とでもフラットに意見交換ができ、分からないことをすぐに聞くことができる職場はモチベーションが上がりそうです。

Googleの魅力2:組織全体に行きわたる共有価値と信頼関係

「Googleのオフィス特典は優れていますが、それだけが素晴らしい文化を生み出しているわけではありません。Googleの素晴らしい企業文化を作っているのは、経営陣とチームメイトのお互いの関わり方です。
結局のところ、それが一番大切なことです」

「Googleには、雇用主と社員の関係で最も重要な要素である信頼があります。Googleは社員を積極的に信頼することで、業績や職務満足度の向上を超えて、創造性を生み出しています」

考察:

Googleの創造性は、社員を信頼することによって生まれているのかもしれません。
社内のコミュニケーションを活性化させたいと思うと、テクニックを先に考えてしまいがちですが、最も大切なのは雇用主と社員がお互いを尊敬し信頼できることのようです。

Googleの魅力3:犬に優しい職場

「職場に犬を連れて行くことが奨励されている会社を好きにならないはずがありません。
犬を連れて行くことが、仕事をしている時間の質を高める方法であると見なされているのです」

考察:

Googleでは、犬を連れた出社が許可されているそうです。社員行動規範には犬についてのセクションもあるといいます。
MicrosoftのMcatsにも言えますが、これは社員と家族(ペット)のライフスタイルを職場でも尊重している企業の姿勢が評価されているのでしょう。
相手を尊重することはコミュニケーションの基本です。

ダーツで座席が決まる!カルビー株式会社のフリーアドレス

特定の座席を決めず、図書館のように自由な場所に座る職場をフリーアドレスといい、社内コミュニケーションの活性化に効果があるといわれています。
日本で、このフリーアドレスをとても上手に運用しているのがカルビー株式会社です。
毎日の座席は、ランダムでコンピューターが座席を指定するダーツシステムで決まります。
タイミングによっては、隣の席に執行役員が座ることもあるといいます。

考察:

この方法なら所属部署や職位を超えたコミュニケーションが生まれやすくなり、元Googleの社員が魅力として挙げていた、専門知識を持つ人へのアクセスのしやすさも実現できそうです。
フリーアドレスの運用には、仲間外れや固定のグループができないように気を配る必要もありますが、面白さのあるダーツシステムを使うことと、集中席は2時間、そのほかの席も5時間までしか利用できないというルールのおかげで、上手にフリーアドレスのよさが活かされています。

楽しさが秘訣、社員コミュニケーションイベント例

社内コミュニケーションを活性化させるために、多くの企業がコミュニケーションイベントを開催しています。
例えば、シリコンバレーでは日本式のスポーツデー「UNDOUKAI」が注目を集めているようです。脱出ゲームやボードゲームに社員全員でチャレンジする企業もあります。
普段の業務で関わることのない社員同士でも、ゲームやスポーツを通せば交流が生まれることでしょう。

オフィスに社員とその家族を招待する「ファミリーデー」も国内外で盛んです。
ファミリーデーのメリットは、企業と社員、そして家族の間に相互理解が生まれるところでしょう。
社員同士に家族ぐるみの交流が生まれることや、社員の家族に職場を理解してもらえる機会になります。そして、家族から仕事に対する理解を得ることで、社員のモチベーションが上がります。

ほかにも、企業チームでマラソン大会に参加したり、遊園地に社員と家族を招待したりと、どの企業も趣向を凝らした楽しいイベントを企画しています。
大掛かりな行事まで手が回らない場合でも、オフィスで無料のコーヒーやドーナツの提供をする日を設けたり、社員の誕生日を祝ったりするなど、ちょっとうれしい気分になるイベントを考えてみてはいかがでしょうか。

社員のモチベーションを上げることを意識した社内コミュニケーションを

社内コミュニケーションについて見直すときには、まず、それを実行すれば社員のモチベーションが上がるのか考えてみるとよさそうです。
一方的に押し付けるのではなく、社員が望む活動をサポートしてみることや、部署や職位が違う社員同士が自然と交流できる場所づくりを目指してはいかがでしょうか。
誰もが楽しめ、前向きになれる雰囲気づくりを心掛けることが大切です。

参考:

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