国内初、PURインライン上製ラインによる製造を開始

ニュース

図書印刷株式会社(本社:東京都北区 代表取締役社長 沖津仁彦、以下図書印刷)は、上製本におけるPURインライン製本機を活用した製造サービスを開始します。

近年、PUR糊を使用した製本は堅牢性や広開性、耐熱・耐寒性などに優れることから注目されています。またPUR糊はリサイクル対応接着材に認定されており、環境にやさしい素材としても知られています。日本では1990年代に初めて導入され、2010年には40ラインを超えました。
図書印刷では、2001年にPUR並製本製造ラインを導入し、教科書をはじめ幼児向け絵本や実用書、手帳などのPUR並製本に積極的に取り組んでいます。環境負荷を軽減できるPUR糊を使用した製本は今後さらに市場に普及していくことが予測されるため、上製本への技術展開をはかり、このたび丸背、角背対応のインライン製本機の構築を実現しました。

【主なPUR上製本の特長】
・製造時間の短縮~ 従来はPUR糊を使用した上製本の製造時には並製ラインで本文に糊を塗布した後、乾燥させるためにラインから外し、一定時間経過後に上製ラインで表紙をくるむラインへ進むのが一般的であり時間を要したが、これを短縮した。
・堅牢性~ インキ溶剤(VOC)に侵されることなく、経年による変質劣化が少ない。また、どのようなタイプの印刷用紙においても引っ張り強度が上回る。
・耐熱・耐寒性~ 外気温度に影響されによる劣化が少ない。
(マイナス30度からプラス90度の範囲で書籍形状と性能を維持する)
・リサイクル性~ 古紙へのリサイクル時に紙と糊が分離する。
・省エネルギー~ 並製本で使用する糊(ホットメルト)は、約180℃で溶かして接着するが、PUR糊は約120℃で溶かす。加熱エネルギーが少ないため、省エネルギーでCO2発生抑制に寄与する。
【背景】
従来は上記のような特長をもつPUR製本であるにもかかわらず、PUR糊は従来の製本糊と比較して乾燥時間を要するため、特に丸背上製本製造時における美しい背の丸味形成が難しい課題があり、上製本への展開が進まない要因となっていました。
図書印刷では従来設備の有効活用とPUR糊の樹脂や乾燥方法などの製本条件を工夫することにより、国内初のPUR糊を使用した丸背、角背対応のインライン上製本製造機の構築を実現しました。

【PUR上製本製造の展開】
耐久性を保ちつつ製造時間の短縮を活かせる辞事典や絵本、環境保全商品への転向としての一般書籍などそれぞれの書籍に求められる役割を活かしたPUR上製本を積極的に提案していきます。

【売上目標】
初年度5億円

【図書印刷の展開】
図書印刷は創業以来、書籍製造のトータルサポートに取り組んできました。今後も、出版社様をはじめとするお客様の書籍への思いをハードの側面より支えるべく、技術開発に努めます。
また図書印刷では、国際標準化機構の環境マネジメントシステム規格である「ISO14001」の全社統合認証を取得しております。環境保全ならびに製造物責任・商品の安全性追求は、お客様とともに企業価値を高める活動と考え、積極的に環境配慮型印刷やPUR製本などを推進していきます。

【本件に関するお問い合わせ先】
図書印刷株式会社CSR推進本部CSR推進部
広報・100周年事業グループ (TEL)03-5843-9857

検索