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「見える化」と「専任担当者」がデータ活用推進のカギ~ギャプライズ様×図書印刷対談【前編】

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WEB集客

2020.04.23


現場のマーケターが語る『データドリブンマーケティング』最前線(1)ギャプライズ様×図書印刷対談【前編】

マーケティングにおいてもデータ活用の重要性が叫ばれ、データドリブンマーケティングの取り組みが活性化しています。

こちらの「 現場のマーケターが語る『データドリブンマーケティング』最前線 」のコーナーでは、企業のデジタルマーケティング担当者がおさえておきたい注目のトレンドや、企業が取り組むべき課題について紹介。

企業のWEBマーケティングを支援する株式会社ギャプライズの木佐壮一氏と、図書印刷の多田良に、企業におけるデータ活用のトレンドや広がりなどについて話を聞きました。

 

大量データを“整理整頓する”技術に注目が集まる

――デジタルマーケティングにおいて、昨今のトレンドや気になる動向などあれば教えてください。

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木佐壮一氏
株式会社ギャプライズ
マーケットインテリジェンス事業部

木佐氏:テクノロジーの進化によって、データを一元管理する動きが出てきています。最近も、CRMツール最大手のSalesforce.com(セールスフォース・ドットコム)が、BIツールベンダーのTableau(タブロー)を買収し、注目されました。大量の情報があふれている今、データを“整理整頓する”テクノロジーに興味が集まっているわけです。

また、AIによるデータ分析や業務の自動化も進んでいます。広告配信が自動化されるだけでなく、データ分析や広告配信が絶え間なく最適化されることで、人に頼らずに業務を行える範囲はますます広がっていくでしょう。

海外の企業ではデジタル化によるデータの「見える化」への取り組みが進んでおり、多数のツールやテクノロジーを組み合わせて、データの整理・連携を可能にしています。それに対して国内では、まだ道半ばでしょう。

 

国内企業もデータを活用したデジタルマーケティングに取り組みたい

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多田良
図書印刷株式会社
デジタルマーケティング営業部

多田:さまざまな企業のデジタルマーケティングを支援しておりますが、現在では、大手企業を中心に、既にデジタル化やデータ活用を実践しているケースは少なくありません。まだ取り組んでいない企業でも、これから積極的に取り入れたいという機運や意欲が高まっているようです。

一方で中堅・中小企業は、高いニーズがあるものの、デジタル化が進んでいる企業は限定的ではないでしょうか。「ECサイトを立ち上げたいが、社内にノウハウがない」「WEB広告でサイトに集客したいが、人がいなくて対応できない」という話をよく聞きます。これからの企業の成長を考えたときに、そうしたデジタル化に関する悩みにしっかりと寄り添い支援しながら、課題解決に取り組んでいます。

 

デジタルマーケティングにおいても大切なのは「人」

――今後は、データ活用に重点を置いた「データドリブンマーケティング」も重要になります。国内企業において、どの程度浸透しているのでしょうか。

木佐氏:国内企業の場合、データをじっくり見て施策を考える部署やセクションがありません。担当者も他の仕事と兼務のため、マーケティングに専任で取り組める人がいないことがほとんどです。お客様から話を聞くと、データは色々あるけれども、どのように活かせばよいのかわからないという声も多いですね。デジタルツールを複数使っていても、それぞれ個別に利用しているため、データを横断的に分析できないのです。

多田:データを専門的に分析する人材は極めて重要です。「デジタルマーケティング」「データドリブンマーケティング」というと、データが大切で人の要素は関係ないと考えてしまうかもしれません。しかし、何より「人」がポイントで、人間らしい感性や気づきがデジタル化を進める中でも必要になってきます。

「データの見える化」がなぜ不可欠かというと、人が見て気づきを得るためだからです。そうした可視化の重要性を理解し実践している企業は多いものの、分析し施策に落とすところまで実施できていないのが現実でしょう。

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「人」のドリブンでデジタルマーケティングは上手くいく

――データの見える化は、どのように進めたらよいのでしょうか。

多田:問題意識や危機感のある担当者の方と話すと、さまざまな施策をやってみたいと思っていても、その思いが経営層に届いていないことも多いようです。例えば、ECで成長してきた企業で売上が頭打ちになっている企業があったのですが、その原因はデジタルマーケティングが部署をまたいだ取り組みになっていない点にありました。

全社横断的に進めるには経営層のゴーサインが必要ですから、トップを巻き込むべきではありますが、ボトムアップではなかなか難しいのです。そうした場合、私たちのような第三者であるコンサルタントが入って経営層を説得します。日本企業はトップダウンで方針を下ろす方が上手くいきやすいので、それによって組織が素早く変わるのです。外部の力を利用する方が、解決の早道になることも少なくないと思います。

 


プロフィール
木佐壮一氏
株式会社ギャプライズ マーケットインテリジェンス事業部

2018年8月に株式会社ギャプライズ マーケットインテリジェンス事業部のSimilarWebのカスタマーサクセスチームにJoin後、カスタマーサクセス、オンボーディングスペシャリストを立ち上げたのちに、現在はカスタマーサクセスチームのマネージャーを担っている。

多田良
図書印刷株式会社デジタルマーケティング営業部

WEBアナリストとしてGoogle Analyticsほか、さまざまなツールを用いてECサイトの分析からKPI設計、改善提案まで、企業のデータ活用を支援。

 

図書印刷のデジタルマーケティング支援サービス

図書印刷では、WEBサイトやEC事業の構築・リニューアルも含めた幅広いデジタルマーケティング支援サービスを提供しています。お客様の課題や外部環境を踏まえた上で、企業(またはブランド)の強み・特長を、データに基づいて洞察、咀嚼/翻訳し、課題解決へ向けた戦略プランの設計から運用までをお手伝いしております。

「図書印刷が描くDX時代のマーケティング透視図」のページでは、当社の「デジタルマーケティング支援サービス」の導入企業のご担当者様や、デジタルマーケティング界の識者の方々へのインタビューを通じて得られた「生の声」を掲載。ぜひお客様のマーケティング活動にお役立てください。

図書印刷が描くDX時代のマーケティング透視図

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