株主の皆さまへ

 株主の皆さまには、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申しあげます。さて、2018年度(2018年4月1日から2019年3月31日)が終了いたしましたので、事業の概況につきまして、ここにご報告申しあげます。

 当期におけるわが国経済は、企業収益が堅調に推移し、個人消費や雇用環境についても改善が続くなど、緩やかな回復基調が続きました。

 印刷業界におきましては、インターネット広告の伸長による企業の広告宣伝費の拡大や電子書籍が増加するなどデジタルメディアが拡大する一方で、ペーパーメディア需要の縮小には歯止めがかからず、また、教育業界についても、少子化の影響が懸念され、依然として厳しい経営環境が継続しました。

 このような環境の中で当社グループは、情報に付加価値を提供してお客様へ届ける「情報をデザインする企業」への変革を目指し、中期経営計画に掲げた「市場変化を見据えた事業構造転換」「新しい市場創出に向けた積極投資」「文化・教育分野の事業領域拡大」について引き続取り組んでまいりました。

 以上の結果、当社グループの通期の業績は、売上高は524億3千5百万円、経常利益は5億1千1百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は1億4百万円となりました。

 情報デザイン事業における出版印刷分野では、学習参考書や絵本などが増加したものの、雑誌、コミックなどが減少しました。マーケティング分野では、カタログ・パンフレット、POPなどが増加したものの、リーフ・チラシなどが減少しました。

 教育ソリューション事業では、文化・教育分野の多面的な発展を図るため、2018年10月に企業向け語学研修サービスを提供しております株式会社シー・ティー・エスを子会社化し、教科書をはじめとした優良なコンテンツ制作機能や語学留学サービスなどとあわせて、英語教育を軸とした事業領域拡大の体制整備を進めました。また、デジタル教科書の開発や「BIZSTEP」などの教育デジタルサービスの拡販に努めてまいりました。

 当社は凸版印刷を株式交換完全親会社とし、当社を株式交換完全子会社とする株式交換契約を締結し、2019年6月27日開催の定時株主総会でもご承認いただきました。その結果、2019年7月30日付で上場廃止となる予定です。

 1949年の上場以来、株主の皆様をはじめ関係各位の皆様には、当社の事業へのご理解とご支援を賜りましたことを心より御礼申し上げます。

 今後も当社は、市場環境の変化を敏感に捉え、お客様へ価値あるサービスを提供し、社会貢献のできる企業として、より一層の事業拡大や発展を図ってまいりますので、皆様の変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、引き続きよろしくお願い申しあげます。

2019年6月
代表取締役社長

川田 和照