株主の皆さまへ

「株主の皆さまには、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申しあげます。さて、平成28年度(平成28年4月1日から平成29年3月31日)が終了いたしましたので、事業の概況につきまして、ここにご報告申しあげます。

当期におけるわが国経済は、企業収益や雇用・所得環境の改善が続く中で、緩やかな回復基調で推移しました。一方で、不安定な海外経済や金融市場の変動の影響等により、景気の先行きは不透明な状況が継続しました。

印刷業界におきましては、出版印刷市場は、電子出版関係が大幅に増加し、書籍は横ばいで推移しましたが、雑誌の大幅減少に歯止めがかからず、また商業印刷市場は、広告宣伝費はインターネット広告がけん引してプラス成長となりましたが、競争はますます激化するなど、依然として厳しい経営環境が継続しました。

このような環境の中で当社グループは、「売上拡大」「収益基盤強化」「総合品質保証」「人財育成」を重点施策として、グループ一体となって収益体質の強化に取り組んでまいりました。

以上の結果、平成28年度の業績は、連結売上高538億4千2百万円、連結営業利益は投資有価証券売却により、法人事業税の付加価値割が2億2百万円追加発生したため、2億8千3百万円となりました。前年に対して部門別売上高では、出版印刷部門が2.4%の減少、商業印刷部門は1.9%の増加、出版事業は32.0%の減少となりました。

当社の主力である出版品種は昨年度に引き続き依然厳しい状況ですが、絵本やコミック、雑誌などは増加しており、商業印刷については企画から発送までのワンストップ受注の促進により、今後も商業印刷市場でのシェアアップを考えています。また、収益基盤強化についても、製造体制の再構築の効果により、売上高原価率が改善し、各工場では構造改革が進捗しており、着実に成果は出てきていると感じております。

中期経営計画に基づき、当社の成長と企業価値向上のための投資を行うこととあわせて、株主の皆さまへ積極的に還元を行うため、期末配当につきまして、当初予想の2円から4円へ増配を行いました。

今後もお客様に信頼され評価されるような企業価値の向上に邁進し、株主の皆さまへの積極的な還元に努めてまいります。厳しい経営環境の中でも高い競争力、優位性を持った強靭な企業を目指し、末永く皆さまに応援していただけるよう努力してまいります。

平成29年6月
代表取締役社長

川田 和照