梱包作業の効率をあげるポイントと緩衝材の選び方

梱包作業の効率をあげるポイントと緩衝材の選び方

業務効率化

ネット通販の普及やコロナ禍の影響を受けて、宅配便の荷物取扱量は増加の一途をたどっています。これを受けて荷物を無事に送るための梱包作業が急増しました。今、梱包の手間と時間を少しでも削減したいと考えている企業は多いのではないでしょうか。実は梱包の作業効率を左右する大きな要素のひとつが緩衝材です。そこで、この記事では梱包作業の効率を上げるためのポイントを紹介したうえで、緩衝材の種類や選び方について解説します。

梱包作業の負担が大きくなっている理由

梱包作業とは、物品を運びやすいように、また傷をつけないように、何らかの包装を施す作業のことを言います。梱包はさまざまな場面で行われていますが、この記事では、宅配便で商品を発送する際に行われるような、段ボールや緩衝材を使った梱包作業について説明します。

近年、ネット通販の普及やコロナ禍での巣ごもり需要を受けて、宅配便の取扱量は急増しています。

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出典:総務省統計局ホームページ「家計消費状況調査 ネットショッピングの状況について(二人以上の世帯)」-2021年(令和3年)7月分結果-

上記はネットショッピングを利用する世帯の割合を表したグラフです。新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言が発出された2020年4月より急増し、翌5月には初の5割越えとなる50.5%に達しています。

また、このデータを裏付けるように、2020年度の宅配大手3社(ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便)の荷物取扱量は約45億3000万個にのぼることが分かり、前年に比べ5億個も増えています(※)。このような流れを受け、商品の発送を行う多くの企業で梱包作業の負担が大きくなっているのです。

※ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便の20年度実績の発表数字から推計(カーゴニュース2021年5月13日号)

一般的な梱包作業の流れ

次に、一般的な梱包作業の流れを確認しながら、どんな工程に手間や時間がかかるのかを見てみましょう。

荷物の大きさや重さを確認し、箱を選択する

梱包作業では、まず箱詰めする物品の数や大きさによって箱(通常は段ボール)を選びます。一般的には三辺の長さを合計した60・80・100サイズといった大きさの段ボールのなかから、十分に強度のあるものを採用します。特に荷物が重い場合や水濡れが懸念される場合は、厚みのあるものを選択しましょう。

荷物の隙間に最適で保護性のある緩衝材を選ぶ

次に緩衝材を選びます。緩衝材は、荷物と段ボールの隙間を埋めて衝撃から荷物を保護する材料です。

段ボールに荷物を詰める際には、荷物の特性に合わせて十分な保護効果のある緩衝材を選びます。壊れやすい荷物や、電子機器のように衝撃や振動に弱い荷物の場合は、保護する力がより強い緩衝材を選ぶ必要があります。また、段ボールの内側から荷物までの間に適度な距離を保つ大きさがあることも重要です。

緩衝材にはさまざまなものがあります。多くの緩衝材のなかから荷物の大きさや特性に適した緩衝材を選ぶ作業は、慣れていないと意外に時間がかかります。

荷物を箱に入れ、緩衝材で隙間を埋める

次に、荷物を箱に入れて、緩衝材で隙間を埋めます。荷物の種類によっては保護するために商品を緩衝材でくるむ場合もあります。例えば、ワイン数本を箱詰めする場合には、1本1本の瓶をエアーキャップのような気泡緩衝材でくるみますが、その際には緩衝材をカットしてテープで留めるという作業が生じます。そして、かなりの重さになるため、ワインと段ボールとの間の上下左右にも緩衝材を入れていきます。このような荷物に合わせた緩衝材の加工にも時間と手間がかかります。

クラフトテープやOPPテープで箱を封止する

最後は箱の封止です。荷物が中で動いてしまわないかを確認しながら、配送の途中で箱が開かないようにクラフトテープやOPPテープでしっかり貼って封止します。このとき、重量によってはテープの貼り方を変える必要があります。重い荷物の場合は「一本貼り」ではなく、「クロス貼り(十字に貼る)」や「H貼り(一本貼りに加えて箱の両端にも貼る)」を選びます。

梱包作業を効率化するためのチェックポイント

では、こうした梱包作業において、どんな点を改善すると作業効率を上げられるのでしょうか? ポイントを解説します。

スピーディーに無駄なく作業ができているか?

梱包作業では、段ボールや緩衝材を取りに行く手間や時間、梱包済みの荷物を送り出す効率を考える必要があります。これは主に人の動き、作業動線の問題です。

作業動線

通常、梱包作業は作業台で行いますが、作業台から荷物の置き場、段ボールや緩衝材の棚までが遠い、互いに離れた場所にあるといったことはありませんか? それぞれを取りに行く時間が無駄になっている可能性があります。梱包が終わった荷物を発送場所に運ぶ際も、そこが遠ければ効率が上がりません。荷物の準備から梱包材や緩衝材の準備、梱包、発送までを流れるように行える作業環境になっているかどうか、見直してみましょう。

作業台

作業台の高さも重要です。高さが適切でなければ梱包がしにくいだけでなく、腰痛を引き起こす可能性があり作業者の健康にも関わります。作業台が狭すぎないか、広すぎないか、ひとつの台で2件の梱包を同時に行っていないか(非効率になるだけでなく、荷物が混入する恐れもある)といったことも確認しておきましょう。

自動化

定型的な作業が多い場合には、自動化もしくは半自動化の設備を入れることが効率化につながります。例えば箱の組み立て、テープ貼り、ラベル貼りといった作業は機械に任せることができます。ただし導入にはコストがかかるので、作業量と人件費、導入設備の償却率を考慮する必要があります。

梱包資材は適切か?

段ボールや緩衝材などの日々使う梱包資材を見直すことも、効率の向上に役立ちます。段ボールであれば、最近はテープを使用せずにワンタッチで組み立てられる製品があります。また、ポストに投函できる厚さの荷物であれば、メール便用のテープ付き資材を使う方法もあります。

緩衝材にも多くの種類があります。主な緩衝材の特性を知り、荷物の種類に合わせて適切なものを使うことで作業効率を上げることができます。

緩衝材の種類

ここからは、よく使われている緩衝材とその特徴を紹介します。

気泡緩衝材(エアーキャップ)

「プチプチ」とも呼ばれる、とてもポピュラーな緩衝材です。クッション性が高く、商品を個別に包装できます。ただし商品に合った大きさにカットして使う必要があります。

エアー緩衝材(空気袋)

空気を封入した袋状の緩衝材です。クッション性は高いのですが、大きさの調整ができないため、商品が動きやすいというデメリットがあります。

空気の入れ方の工夫で、しっかりした固定を可能にした商品も出てきています。図書印刷が製造販売する緩衝材「air-WRAP(エアーラップ)」は、一度空気を入れると抜けにくい仕組みを活用した新しい空気緩衝材です。段ボールに封をした後、外から中のエアーラップに空気を注入して商品との隙間をなくすので、商品をしっかり固定することができます。詳しくは下記をご覧ください。

梱包作業を効率化!air-WRAP(エアーラップ) 

緩衝シート(ポリエチレンシート)

発泡ポリエチレンを素材としたクッション性のあるシートです。薄く柔らかいため、グラスを包んだり食器を重ねたりする際にも使われます。個別に包装するためには、適切な大きさにカットする必要があります。

バラ緩衝材

粒状のクッション材で、楕円(だえん)形をしたコーンスターチ製のものが一般的です(ほかの形状、材質のものもあり)。商品の形状に合わせて隙間をしっかり埋めることができますが、コストは高めです。また、受け取った人にとってはあと片づけが面倒というデメリットがあります。

紙緩衝材

クッションペーパーや鳥の巣状になった紙製の緩衝材です。加工する必要がなく隙間も埋めやすいのですが、クッション性は低めです。こちらもあと片づけに手間がかかります。

緩衝材を選ぶ際のポイント

このようなさまざまな緩衝材のなかから、何を目安に必要なものを選べばいいのでしょうか? 選ぶ際のポイントを見ておきましょう。

荷物を十分に保護する機能があること

緩衝材は荷物の大きさや重さ、壊れやすさに合わせて、保護性能が十分なものを選びます。

家具や家電といった大きいうえに壊れやすいものは、強度が高くて、しっかりと商品を固定する緩衝材が向いています。食器類のように小さくて衝撃に弱い場合は、商品自体をクッション性の高い緩衝材で保護したうえで、箱との隙間を埋めるといったダブルの対策が必要です。

一方で、衣類のように衝撃に強いものにはクッション性は低くて構いませんが、はっ水性のある素材で包むといった水濡れ対策が必要となります。

荷物の形状に合わせやすいこと

荷物の形状はさまざまです。緩衝材の保護性能を十分に発揮させるには、なるべく隙間を作らず商品の形状に合わせて梱包する必要があります。ただし、形状の加工に手間や時間のかかる緩衝材は作業効率が落ちるため、最小限の加工で形を合わせられるものを選びましょう。

入手しやすく、適切なコストであること

コストも緩衝材選びの重要なポイントです。ただし一番の目的は荷物の保護。緩衝材のコストより、壊れた荷物の補償に関わるコストの方がはるかに高額となるはずです。コストが安くても商品を十分に守れない緩衝材は選ぶべきではありません。

入手しやすいことも大切です。緩衝材は安定的な供給が見込めて、適切なコストで、保護性能の高いものを選びましょう。

梱包作業の効率化を進めるには、まず緩衝材の見直しを

今後も増加が予想される荷物量に対応するためには、梱包作業の効率化は必須です。業務改善というと大ごとのようですが、実は作業台の高さひとつ、緩衝材の選び方ひとつで、作業効率はかなり変わります。最近では優れた機能を持つ緩衝材が登場しています。まずは今の緩衝材を見直すところから、作業の効率アップを始めてみてはいかがでしょうか?

図書印刷は、梱包作業の効率を改善する緩衝材「air-WRAP(エアーラップ)」を取り扱っております。商品の保護に多くの緩衝材を使わず、1枚のエアーラップを膨らませるだけで済むので、従来の梱包工程よりも効率的に作業ができます。詳しくは下記をご覧ください。

エアーラップ

エアーラップの特徴をまとめた資料は下記からダウンロードできます。

air-wrapパンフレット


参考:

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