議事録作成が楽になる?進化するAI音声認識技術

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未来の技術と思われてきた音声認識技術ですが、ここ数年でかなり発達し、実用化が始まっています。AIを使うことで飛躍的に進歩し、議事録の作成や通訳など、ビジネスの現場で活用されることも多くなってきました。ここでは、現在の音声認識技術や、そのメリット・デメリットを説明します。

現在の音声認識技術はこうなっている

特許庁の定義によると、音声認識技術とは、「人間の音声の発声内容を機械により認識し入力する技術」のことです。音声認識の処理を行うときには、コンピューターが人間の音声を一つひとつの音に分解し、あらためて単語をつくり、文章を組み立てていきます。

音声認識技術の現状

音声認識と言えば、一語ずつ区切って、標準語でゆっくりと話さないと認識してくれないイメージの人も多いのではないでしょうか。

しかし、現在の音声認識は、そのイメージを完全に払拭するものです。普通に話すだけでも、かなりきちんと認識してくれます。これは、音声認識に使われているAIの技術が進化し、人間のさまざまなタイプの発話や話し方を認識できるようになったためです。

音声認識はこんなところで使われている

現在、音声認識が多く使われているのは、翻訳、観光受付、施設案内などの観光産業です。音声認識技術を使うことで、観光案内などのサービスの品質を上げることができます。また、企業のコールセンターでも音声認識技術が使われており、ユーザーからの簡単な問い合わせに対し、AIが自動応答しています。

そんなビジネスの現場では今、音声認識技術の使い方の一つとして、議事録や報告書の作成に使われるシーンが増えてきました。音声が自動的にテキスト化されるため、文字起こしの作業が不要になることで議事録の作成にかかる時間を大きく削減でき、「働き方改革」の助けになると好評です。

議事録作成に音声認識技術を導入する企業・組織が増えている

近年、音声認識技術を活用して議事録の効率化を図るツールとして、「議事録作成支援ツール」の活用が広まっています。

議事録作成支援ツールとは、会議や講演会、インタビューなどの文字起こしを支援するツールで、単に音声を認識してテキスト化するだけでなく、議事録を作成するために便利な機能を備えています。そのため、企業や官公庁などで導入が進んでいます。

議事録作成支援ツールの機能の例

議事録作成支援ツールには、備わっている機能を紹介します。以下は、すべてのツールに共通する機能ではありませんが、専用ツールに搭載されていることの多い機能です。

  • 会議中にリアルタイムで文字起こしができる機能
  • あらかじめ声を登録しておくことで、話者の特定ができる機能
  • 外国語の発言をリアルタイムで翻訳し、画面上に翻訳を表示する機能
  • 使えば使うほど、ユーザーの声や話し方を学習し精度が向上する機能
  • あらかじめテンプレートを作成しておくことで、議事録の体裁を自動的に調整して出力する機能
  • 要約を自動で生成する機能
  • 認識精度向上のため、業界用語や社内でよく使う単語を辞書登録する機能
  • 「あのー」「えー」「えーと」などの不要語を文字化しない、不要語カット機能

議事録作成支援ツールの導入事例

たとえば、茨城県庁では、議事録作成にアドバンスト・メディアのクラウド型文字起こしサービス「ProVoXT(プロボクスト)」を導入しています。ProVoXTは、録音していた会議の音声を専用のサーバーにアップロードすれば、自動的に音声認識を行ってファイルに書き出してくれるツールです。専用の編集ソフトで録音を確認しながら、書き出されたテキストの修正と編集を行い、議事録を作成できます。どの作業も、難しくはありません。

以前は、会議のたびに議事録作成の担当者が録音データを繰り返し聞いて文字起こししたり、会議中に作成したメモと照らし合わせたりして議事録を作成していました。これには会議以上に時間がかかります。職員にとっては、大きな負担になっていました。

ProVoXTの導入によって、これまで数時間はかかっていた文字起こしの作業が十数分に短縮でき、作業の手間と時間を大きく減らすことができたそうです。


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音声認識で議事録を作成するメリット

AIを使った音声認識技術を活用して議事録を作成するメリットを、もう少し詳しく紹介します。

文字起こしの時間を大きく削減できる

AIを使った音声認識技術による議事録作成支援ツールを使うと、文字起こしにかかる時間を大きく削減できます。会議終了後に、録音データを繰り返し聞いて一から文字起こしを行うのには時間がかかりますが、このツールを使うと、音声ファイルをシステムにアップロードするだけで文字起こしが可能となります。

会議中の発言をリアルタイムに文字起こしができるツールを使えば、会議終了と同時に発言内容がテキスト化されており、議事録の下地ができている状態になります。これを確認して、文章を多少修正・編集すれば、議事録が完成します。

専用の編集ツールにより、編集作業が効率化

議事録作成支援ツールには連動した専用編集ツールがあります。編集ツールでは、録音データを聞きながら音声認識の結果を確認し、誤認識を編集することが可能です。参照したい部分もすぐに見つけることができたり、発言単位で修正ができたりするので、効率的に編集作業を行うことができます。

特定の分野に特化した精度の高い音声認識技術も

医療、技術など、独特の表現や専門用語が多い業界も少なくありません。業界別に対応をした音声認識エンジンを提供しているベンダーもあります。それらの製品は、それぞれの業界に特化した辞書やテンプレートを搭載しており、高い認識精度を持っています。

声紋による話者識別による手間の削減

あらかじめ声を入力しておけば誰が話しているかを特定し、話者の名前が自動的に入力されるツールもあります。これを使えば、人が話者を聞き分けて、その名前を入力していく手間が省けます。また、議事録作成の担当者が会議に出席しない場合、誰が発言しているかわかりづらいこともありますが、自動で話者が識別されれば、確認に手間を要することがありません。

誤りを検出し、自動的に校正する

議事録作成支援ツールのなかには、誤認識や同音異義語があれば、AIが変換候補を提示して校正作業をサポートできるものもあります。ツールを何回も使っているうちにAIがユーザーの声や話し方の癖を学習するので、使えば使うほど誤認識の少ない使い勝手のよいシステムになっていきます。

このように、議事録作成支援ツールを利用すると、音声が自動でテキスト化され、その後の編集作業も効率的に進められます。議事録作成の作業時間が大幅に削減するため、担当者の業務負荷、ストレス軽減につながり、「働き方改革」の推進に役立ちます。

また、議事録作成を外部に委託している場合には、担当者の負荷を増やすことなく内製化が可能となるため、コスト削減につながります。

 

音声認識で議事録を作成するときの注意点

AIを使った音声認識技術による議事録作成にはメリットも多いですが、利用に際しては次のような点に注意する必要があります。

複数の人が同時に発言したときに認識率が下がる

AIを使った音声認識技術では、話し手が一人の場合にはかなり正確に音声認識が可能です。しかし、複数の人が同時に話し出すと、誰が話しているのかを識別しにくくなり、すべて同一人物が発言したように認識されてしまったり、認識がされなかったりしてしまいます。この場合は、後で修正作業を行う必要があります。

認識率が100%にはならない

AIを使った音声認識技術でも、認識率を100%にすることはできません。よって、音声認識後に誤認識がないか確認して、誤認識がある場合には修正する必要があります。また、改行箇所や記号などの挿入といった手間はどうしても必要です。

静かな場所、録音状況など、使う環境が重要

音声認識で処理する音声データは、入力する音声がクリアで、ノイズが少ないものでなくてはなりません。そのため、公共の場など多くの人がいる場所では利用しづらいのです。音声認識による議事録作成支援ツールは、会議室など静かなところでの利用に向いています。

感度の良いマイクをはじめ、使う機材が重要

音声認識に使用する音声ファイルは、できるだけノイズを少なくする必要があります。ノイズは誤認識のもとになるからです。できるだけ感度の良いマイクを用意し、話者の方向に向けておくなど、機材にも気を配らなければなりません。

 

これからはますます音声認識が使われていく

音声認識技術は、ビジネスの現場でもずいぶん使われるようになりました。最終的にはユーザーによる修正が必要ですが、それでも作業の効率化、作業時間の短縮に大きな効果があります。今後、音声認識の精度が上がり、より複雑なシーンでの利用も可能になって、さらに多様なな場面で使われていくでしょう。

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