「eラーニング」とは?メリット・デメリットから導入効果を高めるポイントまで

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eラーニングのことを、単純に「WEBを使った学習方法」「学生の勉強方法」だと考えている方はいらっしゃいませんか?

最近eラーニングは、学生の学習や資格取得のためのオンラインでの学習プログラムのみではなく、企業向けの集合研修や社内教育の代替としても活用されています。この背景のひとつとして、企業が「できるだけコストと労力をかけずに、効率的に質の良い社員教育を実施したい」と考えていることが挙げられます。

今、注目されているeラーニングを上手に活用するために、あらためてその概要について理解しましょう。今回は、eラーニングが生まれた背景やしくみ、現在のトレンドからeラーニングのメリット・デメリット、導入で効果が上がった事例まで幅広くご紹介します。また最後にeラーニングの効果を上げる3つのヒントについて説明します。

eラーニングって何?

eラーニングとは英語の「electronic learning」の略語で、「電子学習」、現在では一般的にインターネットを使った学習を意味します。一般に、オンライン学習とも呼ばれます。eラーニングは、キャリアアップや個人的なスキルアップのための学習、社内での業務内容の理解など、個人的な利用、社内研修を問わずさまざまな分野で導入されています。

eラーニングが生まれた背景

まずは、eラーニングが生まれた背景について説明します。元々、学習には「講師と学習者が同じ場所に長い時間一緒にいる」「学習者の学習進捗状況の把握や管理はすべて人間が行う」という必要性がありました。そして、これらを行うにはコストと労力がかかることが大きな課題でした。

この課題解決のために、まずはビデオ教材が開発されました。ただ、ビデオ教材は一方的な情報の提供のみで、学習者側から講師へのアクションができない「非対話型」の学習のため、学習効率はあまり高くありませんでした。

その後、1980年代にアメリカで進化したコンピューターを使ったCBT(Computer Based Training=コンピューターによる教育研修)という学習方法が開発されました。そして、インターネットの発展とともにWBT(Web Based Training=インターネットのようなWEB利用による教育研修)を経て、1990年代に「eラーニング」という呼称が生まれました。

日本でも1990年代から普及が始まり、eラーニングという呼称が徐々に浸透していきました。本格的に幅広い層にeラーニングが注目をされるようになったのは、2001年に政府が策定した、日本型IT社会の実現を目指す「e-Japan戦略」に教育分野でのインターネットの活用が含まれていたためです。これが現在につながるeラーニングが生まれた背景です。

eラーニングのしくみ

次に、具体的なしくみを説明していきます。eラーニングは大きく分けて、「コンテンツ(教材・学習材)」と「学習管理システム(LMS=Learning Management System)」 から構成されています。

  • コンテンツ(教材・学習材)
    eラーニングの教材、学習材はコンテンツと呼ばれており、文章や静止画だけではなく、動画や音声と文章などを組み合わせて作成されます。一般的に5〜10分程度のコンテンツをいくつか組み合わせたものを1単元とし、それらを組み合わせてひとつの学習コースとしています。

また、学習者の理解度を確認するために、学習コンテンツ間や単元の最後に小テストやドリルを組み込んでいたり、学習コースの最後にテストを実施したりすることもeラーニングの特徴です。

  • 学習管理システム(LMS=Learning Management System)
    学習者が過去に学習したコンテンツの保存やコンテンツの配信、学習履歴や小テスト、ドリル、テスト問題の成績などを管理するシステムです。このシステムと学習者の学習進捗状況やテスト結果は連携しているため、学習者は学習履歴から、自分の苦手な分野を発見できます。

学習者は管理システムからログインし、コンテンツの学習やテストを実施します。さらに、学習者間や、講師と学習者間でコミュニケーションがとれる掲示板のようなものが設置されている場合もあります。

また、eラーニングシステムは基本的には「学習者」と「講師」の双方が使用するため、それぞれ専用の機能があります。講師だけでなく、eラーニングシステムの「システム管理者」により学習活動の支援やサポートが行われるケースも多くあります。

eラーニングのトレンド

e ラーニングは、その背景や歴史からも分かるように日々進化しています。ここではeラーニングの現在のトレンドを紹介します。

  • マルチデバイス対応
    以前は、基本的にeラーニングはパソコンでのみ実施されていました。しかし、現在ではスマートフォンやタブレットなどモバイル端末を常に持ち歩いている場合が多く、「いつでも、どこでも、自分の好きな場所や時間、内容を選んで学習できる」というモバイル性への需要が高まっています。この理由から、マルチデバイス対応のeラーニングが不可欠になっています。
  • ゲーミフィケーション
    文章のみのコンテンツから、ゲームの手法やゲームデザインを応用したゲーミフィケーションという手法も注目を集めています。これは、ゲーム感覚で学習者を学習目標の達成に引き込んだり、モチベーションを高めたりする効果があるといわれています。

学習者側と講師側から考えるeラーニングのメリット

eラーニングが生まれた背景やしくみ、トレンドを含めた概要が理解できましたか? eラーニングの導入には現行の集合研修や社内教育システムと比べてさまざまなメリットがあります。学習者にとってはもちろんのこと、講師にとっても同様です。ここでは、学習者側のメリットと講師側のメリットをそれぞれ4つずつご紹介します。

学習者側の4つのメリット

学習者側の4つのメリットは以下の通りです。

  1. 場所や時間にかかわらず、自由な時間、場所で学習ができる
    スマートフォンやタブレットなどモバイル端末にも対応している場合、仕事の合間や移動時間を活用できるので、無理なくeラーニングの受講ができます。また、継続的に勉強をする習慣が自然と身につきます。
  2. 個人の習熟度、理解度に応じて学習を進められる
    学習者がそれぞれ自分のペースで自由に学習が可能です。また小テストやドリルなどで自分の達成度や理解度も確認できるので、理解が十分ではないと思えば同じコンテンツを繰り返し学習することができ、理解度が深まります。
  3. 視覚的に理解がしやすい
    文章だけではなく、動画や音声と文章などが組み合わせられているコンテンツのため、学習者は視覚的、聴覚的にも学習が可能で、より学習の理解度が深まります。
  4. 学習進捗状況や小テスト結果などがすぐに確認できる
    学習管理システムで、学習者は自分の学習の進捗状況が確認できます。また小テストの結果もすぐに確認できるため、時間を空けずに復習に取り掛かれます。

講師側の4つのメリット

次に、講師側の4つのメリットをご紹介しましょう。

  1. 学習者と同一の時間に同一の場所にいる必要がない
    集合研修を開催するときに必要な会場や備品の準備の手配にかかる時間や手間、また外部の施設を借りる場合に発生する会場のレンタル料が削減できます。さらに、講師と学習者間のスケジュール調整にかかる時間も減らすことができます。
  2. 同じ授業を繰り返す必要がない
    社員数の多い会社の場合、一度に対象者全員に対して集合研修が行えず、講師が時間や場所を変えて何度も講義をする場合があります。また講義の内容も若干変わってしまうこともあり、すべての学習者に一律な情報を提供することが難しいのも現状です。一方で、eラーニングでは、講師は何度も同じ授業を繰り返す必要がなく、対象のすべての学習者に時間や場所を問わず一律な講義を提供できます。
  3. 成績管理の自動化が図れる
    講師や管理者は、学習者それぞれの学習の進捗状況や小テスト、ドリルの結果をチェックできます。そのデータをもとに、学習者の理解度を把握することもできます。また、学習管理システムから、学習者全体の状況を容易に集計・管理できます。
  4. 教材の更新が容易
    コンテンツ内容に変更があったときの差し替えや内容のアップデート、さらに最新のコンテンツを更新する場合、容易に対応できることも特長です。

eラーニングのデメリットと対策方法

eラーニングにはさまざまなメリットがあることがお分かりいただけたでしょうか。しかし、eラーニングの導入にはメリットだけではなくもちろんデメリットもあります。ここではeラーニングのデメリットとその対策方法を5つご紹介します。

1.モチベーション維持が難しい

場所や時間を問わずに受講できることがeラーニングのメリットではありますが、裏返すと「学習者のモチベーションの維持が難しい」ということがデメリットになります。ひとりではやる気が出ない、また多忙を理由に受講しなかったり、途中で脱落したりしてしまう学習者も出てきます。

この場合の対策として、定期的に学習者に対して「お知らせ」の案内を行ったり、学習者がゲーム感覚で他の学習者との競争ができるゲーミーフィクションなどの手法を用いたりするなど、学習者のモチベーションを維持する工夫をすることが重要です。

2.講師やほかの学習者との交流が図りにくい

講師やほかの学習者たちの顔が見えない、また講義室のようなひとつの場所に集まって受講していないため、学習者間の交流が図りにくいこともeラーニングのデメリットのひとつです。

この対策として、学習者の間で学習内容の質問や進捗状況に関するコミュニケーションがとれる掲示板やSNSのようなシステムを組み合わせる手法を用いましょう。そうすれば学習者同士が互いに協力したり、学習の計画が立てやすくなったりります。また、学習意欲の向上や維持に高い効果があります。

3.実技を伴う科目には向かない

さらにeラーニングのデメリットとして、実技を伴う学習内容には適さない特性があります。eラーニングは面と向かって行う講義ではないため、どうしても学習者に実技的な内容が伝わりにくいのです。

ただし、対策としてWEBカメラやマイクなどを使用したライブ機能を利用するといったように、遠隔で実技を伴う学習科目をフォローする体制をつくることもできます。

4.インターネット環境を常時確保できない学習者の受講が難しい

学習者側のインターネットの基本環境が不十分の場合、eラーニングを受講できないというデメリットもあります。基本的にはインターネット環境がないと受講ができないのですが、どうしても難しい場合、対策として事前にオンライン上でコンテンツをダウンロードし、学習者はオフラインでコンテンツを受講し、オンライン状態になったときにオフライン時に行った学習履歴を送信する方法を使うこともできます。

5.コンテンツ制作に時間と手間がかかる

eラーニングに限らず、コンテンツの制作には時間と手間がかかります。特にeラーニングの場合、視覚的に学習者の理解度を上げる動画や、理解度を確認するための小テストやドリルなど、さまざまな種類のコンテンツを作成する必要があります。

しかし、表計算ソフトを活用してドリルを簡単に作成できたり、サンプル問題をクラウド上からダウンロードできたりするサービスもあります。専任担当者がいなくても容易にコンテンツを制作できるサービスの活用を検討することも大切です。

企業でのeラーニング導入例3選

これまでの内容から、eラーニングは学校での学習だけでなく、企業でも集合研修や社内教育の一環として幅広く活用されていることがお分かりいただけたでしょうか。ここでは、具体的にどのようなケースにおいて企業内でeラーニングが活用され、効果が上がっているかご紹介します。

事例1:メーカー営業職の自社製品知識向上

メーカーでは、営業職の製品知識の有無が売上に大きく影響します。そのため、現行製品や新製品に関する知識について、日々社内教育を行うことが大切です。しかし、集合教育で製品知識に関する集合研修を行っても、特に全国に営業拠点がある場合は、研修会場まで出張する時間やコストの問題で、営業職の社員の参加率が低くなってしまう傾向があります。また、営業職は、顧客の都合に合わせて業務を行うため、平日の昼間に集合研修に参加することが難しいことも現状です。そうなると、社内での製品知識の共有や新製品に関する情報の周知が難しくなります。

そこで、この課題を解決するため、eラーニングを取り入れるメーカーが増加傾向にあります。製品情報や製品に関する知識を5〜10分程度の短い動画にまとめ、それをコンテンツとし、スマートフォンやタブレット端末で都合のよい時間や場所で閲覧できるようにします。すると、営業職の社員は、空いた時間に無理なく製品についての学習ができるうえ、特に理解したい製品についても繰り返し動画を確認できるため、効率良く製品知識を身につけることができます。

事例2:流通業、サービス業での新商品の理解度向上

メーカーだけではなく、流通業やサービス業でも取り扱い商品の理解度を促進するためにeラーニングが活用されるケースが増えています。これらの現場では、毎日多くの新商品が発売されるため、集合研修では対応しきれていないのが現状です。また、サービス業ではアルバイトが接客をすることも多いのが現状です。一般的には接客マニュアルや商品説明マニュアルがアルバイトにも配布されることが多いのですが、実際に現場の社員やアルバイトが目を通したかどうかを確認することはできません。

そこでeラーニングを導入し、商品情報を映像化したコンテンツや視覚化した接客マニュアルを配信します。映像化をすることで、より細かく商品の情報や接客時の注意点などを伝えることができるため、社員やアルバイトの理解度が深まります。さらに、管理者側も学習者がコンテンツを閲覧したかどうかを確認することができるので、一石二鳥といえます。

事例3:社内選抜リーダー研修での活用

リーダー研修といった社内研修にもeラーニングが導入されています。リーダー研修を実施する際に、集合研修ではディスカッションを中心とした相互で意見交換ができる機会を重視したい一方で、参加者はその前提となる基礎知識やフレームワークの習得も必要です。多くの場合、ディスカッションの前に基礎知識に関する講義を聞く時間を確保します。また、ディスカッションが中心の研修にしたい場合、書籍で事前に自主学習を行うよう案内をするのですが、参加者の学習進捗状況の確認や振り返りが難しいという課題があります。

そこでeラーニングを導入し、集合研修の準備段階で参加者にeラーニングを受講してもらいます。基礎知識を理解してもらうことで、集合研修当日には講義に時間を奪われることなく、ディスカッションに時間を使うことができ、より充実した研修を行うことができます。

eラーニングの効果を高める3つのヒント

eラーニングのメリットやデメリット、実際の導入事例を踏まえて、eラーニングを導入するときに効果を高める3つのヒントをご紹介します。これらを押さえておくことで、充実した効果的なeラーニングの導入ができるでしょう。

1.学習者にとって魅力的なコンテンツを制作する

eラーニングで最も大切なのがコンテンツです。 学校や企業にはそれぞれ学習者に学んでもらいたい要項があるため、独自のコンテンツでないと伝えきれません。最近は、比較的容易に独自のコンテンツを作成できるeラーニングサービスも数多くあり、それらを活用してコンテンツを内製化するケースも増加しています。

eラーニングの要ともいえるコンテンツですが、「学習者を飽きさせないコンテンツを作成すること」がeラーニングを導入し、運営していくうえで重要なヒントのひとつです。では、学習者側から見た魅力的なコンテンツ作りのポイントを6つご紹介します。

  • コンテンツは短く
    コンテンツが長すぎると学習者が飽きてしまいますので、コンテンツはできるだけ簡潔に、短くまとめましょう。ひとつのコンテンツは5〜10分であることが望ましいです。
  • タイトルは分かりやすく
    コンテンツごとに内容が分かりやすいタイトルをつけることが大切です。魅力的なタイトルは、学習者を引きつけ、興味、関心を集めます。
  • 動画・映像コンテンツの活用
    テキスト情報では伝えきれない内容を映像化すると、学習者の理解をより深めるために役立ちます。さらに動画に文章をつけ加えたり、テキスト情報を同時に見ることができるようにしたりして、分かりやすいコンテンツを作成する工夫をしましょう。
  • 効果的な仕掛け
    動画コンテンツ内で、講師が説明する音声に合わせて、例えば強調したい内容に「指差し」や「線引き」などのアニメーションをつけてみましょう。コンテンツにメリハリがつくことで学習者の集中力が続きます。小さな仕掛けをどんどん盛りこみましょう。
  • 動画コンテンツにプラスαの工夫
    例えば、講師ひとりが長く話していると学習者が飽きてしまう傾向がありますが、講師と聞き手であるアシスタントとの会話形式を導入すると、それを防ぐ効果があります。質問や確認を交じえて講義を進めていくことで、学習者の記憶に残りやすくなります。動画コンテンツにはそのようなプラスαの工夫をしていきましょう。
  • 起承転結を意識
    いくつかのコンテンツがまとまった単元の導入部分では、その単元のゴールを示し、「学習の目的」と「目標達成のポイント」をはっきりと示しましょう。この工夫をすることで、学習者は目的や目標が明確になり「学びたい」という意欲が上がります。
    単元の始まりである導入部分のコンテンツはできるだけ簡単な内容にし、単元の終わりに近づくにつれ徐々に内容を難しくすると、学習者は自然な流れで無理なく学習ができます。単元の最後には、ドリルや確認テストを入れて学習者の知識の定着と、理解度の確認を行いましょう。このように、単元内での起承転結を意識すると、学習者は自然と学習習慣を身につけることができるようになります。

2.学習者のモチベーション維持につながるしくみ

時間や場所を選ばず、学習者が自分のペースで学習できるのがeラーニングのメリットですが、一方で学習者のモチベーション維持が難しいことが課題です。学習者のモチベーションを高めるさまざまな手法がありますので、ここでは学習システムの観点から学習者のモチベーションを維持するための3つのヒントをご紹介します。

  • 目に見える自分とライバルの学習進捗状況
    社内教育でeラーニングを活用する場合、社員の入社時期や拠点エリア、または全学習者の小テストの成績や、学習の進捗状況のランキングを目に見える形で全体に公開するのは、学習者のモチベーションを維持するひとつの手法です。「所属するエリアで5位以内」や「同期入社の社員のなかで、一番学習が遅れている」のようなわかりやすい進捗状況を開示すると、学習者間でライバル意識が芽生え、モチベーションを高める効果が期待できます。
  • ポイントや修了証の付与
    学習者の進捗状況に応じてポイントを付与したり、すべての単元が終わった学習者には修了証を与えたりする手法も学習者のモチベーション維持に効果的です。学習者自身が目標の設定を行い、その目標を達成できたときには、その成果を目で見える形で褒めることはとても大切なポイントです。
  • マルチデバイスでどこでも学習
    パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレット端末などマルチデバイスで学習できることも学習者のモチベーションを維持するためには大切です。終業後にあらためてパソコンを開いて学習を開始するとなると、ハードルが高く尻込みをしてしまう学習者も多くいますが、通勤時間や業務の空いている時間に、スマートフォンやタブレット端末を使うと比較的負担なく少しずつ学習することができます。学習者が学ぶ習慣を身につけることは、途中で学習をやめてしまう“脱落”防止に効果的です。

3.学習履歴の活用

eラーニングでは、学習者一人ひとりの学習進捗状況や小テスト、ドリルなどの成績をシステム上で集め、管理できます。この学習履歴を分析し、可視化して、それぞれの学習者に合った学習の提供ができるようになる「ラーニングアナリティクス(学習分析)」という手法も注目されており、eラーニングの効果を高めるといわれています。ここでは具体例を3つご紹介しましょう。

  • コンテンツや教育プログラム開発への活用
    「教育効果が高かったコンテンツ」や「テストによる学習者の理解度が低い講義を行った講師」など学習履歴を分析すると見えてくるものがあります。これらの結果を、コンテンツや教育プログラムの開発、講師の教え方や、コースの設計の見直しに活用します。このように学習履歴を活用すると、さらに質の高いeラーニングのプログラム開発を目指すことが可能です。
  • ポートフォリオとしての役割
    学習者それぞれの学習進捗状況や、成績といった学習記録を蓄積、あるいは管理したり、学習者自身の学習の目標や自身で得た気づきや振り返りを記録したりしたものを「ポートフォリオ」といいます。eラーニングの学習管理システムにはポートフォリオの役割もあり、ポートフォリオによって学習者は自身の学習状況の把握や振り返り、今後の目標の設定が可能です。このような体系的な学習の可視化は、eラーニングが終了したあとも、学習者の学びたいというモチベーションの維持や向上に効果的です。
  • 学習者一人ひとりに合った学習を提供
    学習者の進捗状況やテストの結果をもとに学習者の弱点を類推し、それぞれに合ったコンテンツやテストを自動で抽出し、提供できる仕組みも可能です。これによって、学習者に適した指導を行い、自動的に学習内容を提供できるようになります。

まとめ

企業内の集合研修や社内教育としてeラーニングを導入する企業は増加しています。eラーニングは学習者側にも講師側にもメリットがあります。もちろんデメリットもありますが、対策もできます。「学習者にとって魅力あるコンテンツの制作」「学習者のモチベーション維持につながるしくみづくり」「学習履歴を活用する」という3つのヒントを意識して、eラーニング導入の効果を高めましょう。

 

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